息子が女の子の格好をする。でも、最近男の子の格好も少しだけする。
こんにちは。いのっちです。
我が家の息子はここ2年くらい、ずぅーっと女装をしています。
「たまには、男の子の格好をしてみてはどうか?」と打診をするも、
概ね「かわいくないからイヤ」と断られます。
さて、そんな息子ですが最近になってちょっと変化がありました。
息子が自身のアイデンティティに関わる大事な質問を投げ掛けてきました。
そして親にとっても試練の回答を求められました。
このお話は当方が父さんとして、まだまだ未熟なんだと痛感する出来事でした。
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1)息子が娘のような格好をする
今に始まった話ではないのですが、お姉ちゃんの影響でお人形遊びをしたり、おままごとをする男の子に育ちました。
当然のようにお姉ちゃんと同じが良いわけです。
そのうち、お姉ちゃんと同じ服を着ると騒ぐようになり、お下がりの服を着せると、気がつけば毎日のように女の子の格好をしていました。
当方的には、まぁ微妙なわけです。
気が付けば長女、長男、次女の三姉妹が出来上がっていたわけですからね。
最初のうちは男の子の服を着せて
「めっちゃかわいい!!」
とか言ってヨイショしながら着せていたのですが、段々騙されなくなり最終的にほぼ女の子の格好しかしなくなりました。
まあ、仕方ないか…と諦めていたわけですが、最近になってちょっとした変化がありました。
2)ある日息子に質問された言葉
そんな息子から、ある日こんなことを聞かれました。
「お父さんはやっぱり男の子の格好をしてほしいの?」
何気ない質問。でも、恐らくこれはとても大事な質問です。
彼は4年の人生の中で、2年近く女の子の格好をして過ごしているのです。
人生の五割の思いが詰まった質問に、
『これは回答を間違えてはいけない重要な質問のような気がする…』
と、一瞬身構えました。
この質問が出てくる1ヶ月くらい前に、かみさんから息子にこんなお話をしていました。
「男の子が女の子の格好をしていると『気持ち悪い』とか、『変なやつだ』とか言ってくる子も中にはいると思う。それだけは覚えておいてね。」
この時、息子は苦虫をつぶしたような顔をしていたらしいです。
実際、そういう子が周りに出現をし始めた時期でした。
彼がそれを分かった上で女の子の格好を貫くのであれば良し、普通に男の子の格好をするのであれば、それもまた彼の選択と判断してお話したようです。
この話を聞いてから、彼なりに何か思うことがあったようです。
その前提が分かった上で当方は回答をしました。
「本音を言えば男の子の恰好をしてほしいと父さんは思うよ。」
息子は特に表情を変えること無く、「そっか」と一言呟きました。
この一言を聞いて、
『…多分、間違えた』
と、思ってしまいました。
当方は決して立派な人間ではありません。「男の子のなんだから、男の格好をして欲しい」程度の偏見は正直持っています。
昔から持っている考え方を変えるのは容易なことではありません。
故にやってしまったな…と思いました。
惜しむらくはこの発言で彼の多様性の芽を摘んでしまった…かもしれないということです。
もっと慎重に回答するべきだったのかな…
最近、少しずつですが男の子の格好をするようになりました。
元々、中身は普通の男子だったので放っておいても、そのうち男の子の格好をしたかもしれません。
でも、選択肢の幅はあっても良かったと思います。
3)寛容であること
今回の一件で当方は自分と異なる考えや価値観を持った何かに遭遇したときに、それを受け入れられる寛容さは有るべきなんだろうと感じました。
「あんな回答をしておいて、何言ってるんだ!」
とか、言われそうな気はしますが、当方も思うところはあるのです。
差別や偏見は新しい文化と考え方が浸透して、古い世代が淘汰された曾孫の世代にならないと無くならないと個人的には思います。
でも、新しい考え方の土壌を作るためにも特に古い世代は寛容でなければならないと思います。
因みに息子は現時点だと7:3の割合で女の子の格好をしています。
どう回答したら正解だったのでしょうか?
未だにわかりません。
子育てに正解など無いのかもしれないですが…。
さて、あまり真面目なお話は得意ではないので、今日はこの辺にしておきます。
次回はゆる~い内容にしたいと思います。
では、また!
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