認可内幼稚園は簡単に閉園できません
こんにちは。3児の父「rapisino」です。最近話題になった川崎市にある認可外幼稚園のニュースを見て少々悲しいお話をしようと思います。
とある「認可内」幼稚園の突然の閉園通知
遡ること数年前のお話です。娘が入園を控えた3月末に突然の連絡が来ました。
忘れもしませんが、会社で打ち合わせをしている最中にかみさんから着信が入ってきたところから話は始まります。
正直、日中にかみさんが会社の携帯電話に電話をしてくるなんて早々ないので、妙に思って出てみると
入園予定の幼稚園から「3月末で閉園します」という手紙が届いたとの連絡でした。2月末にも幼稚園には訪問していたし、普通に幼稚園はやっていたので何を言っているのかよくわかりませんでしたが兎に角入園できないということがわかりました。
因みにこの時点で入園の1週間前です。確か4月にかかっていたと思います。
かみさんに言われた一言は
「どうしたらいい?」
…こちらが聞きたいとことです。まあ、気持ちはわかりますが。咄嗟に判断ができず一旦電話を切りました。
会社の打ち合わせはそれなりに大事な会議だったので、じっくり考えている暇がなく少々混乱したわけです。
ただ、結論は早い方が良いと判断して、かみさんにすぐに電話して、別の幼稚園へ入園できないか打診を開始してもらいました。
運が良かったのが、私の自宅はかみさんの実家にとても近いこともあり、かみさんが昔通っていた幼稚園に
すぐに連絡を入れてもらって、あっという間に別の幼稚園に入園できる流れになりました。その間1日くらいでしょうか。
これはあくまで私の家族の話で、入園先が見つからない別の家族や、
元々在籍していた幼稚園児などは悲惨で4月から幼稚園に通えないという状態に陥ったわけです。
さて、こんなバカな話ですが、ちゃんとオチはあります。
「認可内」幼稚園は簡単に閉園できない
この珍事態が発生してから2日目に当然、幼稚園に入園予定の父兄らから申し言れがあり、幼稚園側は今回の説明会を開くという流れになったのです。
実はこの幼稚園はキリスト教系の幼稚園で、牧師さんが園長を兼務するという形式をとっていました。因みにこの園長さんはアメリカの方です。日本語話せません。
説明会は夕方の17時頃始まりました。外国の方が多数在籍している幼稚園ということもあり、父兄も英語ペラペラな人間の集まりでした。
当方は全く英語話せないので、不安でしたが通訳をする方が沢山いたのでその点は助かりました。
端的に結論だけ書くと、この園長先生とその取り巻き5名で閉園を決定したそうです。目的は幼稚園とその土地の売買だったとささやかれています(この辺の真相は藪の中ですが)
17時に始まった会議は24時を過ぎても続いていました。正直、この辺で私はギブアップして家に帰りましたが結局25時くらいまで説明会は続いたようです。
その時の内容を録音していたので細かい内容まで書けなくはないのですが、そんなに面白い内容でもないので割愛しました。
アメリカの方だったのが災いしたのでしょうね。簡単に閉園できると勘違いしていたのです。
といいながら、私もこの時初めて知ったのですが、
学校法(だったと思う)で幼稚園児が1名でも在籍している間は幼稚園は閉園できないという法律があるのだそうです。
そのあとは園長先生他、取り巻き幾人かの謝罪と説明、言い訳で7時間近い説明会は終了したわけです。最終的に園長先生、他取り巻き幾人かの退職ということで決着が付き、幼稚園は存続することになりました。
ただ、一番悲しい思いをしたのは、在籍していた園児だと思います。この騒ぎで別の幼稚園に転園した園児がいたので人数的に少し寂しい幼稚園になってしまったようです。
何もかも元通りというわけにはいかなかったのです。
最後に転園については、幸い市役所の配慮で同じ市内の幼稚園であればどこにでも受け入れ可能な状態にしてくださったので転園も入園も困らなかったことがせめてもの救いでした。
本当なら大事件になりそうな話なんですが、在籍している園児もいることからマスコミへの情報公開は行わないという集まった父母の総意があったため、ニュースにはなりませんでしたが、これって「認可内」の話で、「認可外」では適用できないわけです。
幼稚園無償化がいよいよ10月に始まります。これから「認可外」の幼稚園には幼稚園無償化の影響が出てくることは間違いありません。
幼稚園選びは子供の将来がかかっているので慎重に進めたいものです。